【オーディブルVol.13】『外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント』の要約・感想

オーディブル作品 要約

『外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント』
要約・感想

こんな人におすすめ!

  • リーダーシップについて学びたい方
  • いきなりプロジェクトマネジメントを任され、何からしていいかわからない
この記事を書いた人
渋谷16番

過去の事件により逮捕され、懲役3年・執行猶予5年の有罪判決を受ける。
会社倒産、借金2億、離婚、自宅売却、自殺未遂。

そんな時にオーディブルと出会い、たくさんの本に触れた。
本から多くの気づきを得て、生きながら罪をつぐなっていくこと、そして自分の可能性を信じ、再起を図ることを決意。

社会に貢献できる人間になるため、僕は人生をあきらめない。

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作品情報

  • タイトル:外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント
  • 著者:山口周
  • ジャンル:ビジネス・プロジェクトマネジメント

著者紹介:山口周

1970年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業、同大学院文学研究科美学美術史学専攻修士課程修了。
電通、ボストン・コンサルティンググループ、A.T.カーニー等を経て2011年より組織開発を専門とするコーンフェリー・ヘイグループに参画。
ネット書店「ライプニッツ!」代表。専門はイノベーション、組織開発、人材/リーダーシップ育成、キャリア開発、新しい働き方研究
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

オーディブル情報

  • ナレーター:初村 健矢
  • 配信日:2023年5月26日
  • 再生時間5時間18分
  • 実際に聴いた再生時間1時間40分(3.2倍速)

この記事では、私が上記の再生時間で聞き、理解した内容について感想を交えて綴っていきます。

オーディブルで「外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント」を聴いてみる>>

オーディブルについてはこちらの記事もご参考ください

本を読むにあたって:動機、何を学びたいか

問題解決、論理思考などのジャンルの本を聞くことで、それはプロジェクトマネジメントに必要なスキルが分解されたものであると分かってきた。

プロジェクトマネジメントを学ぶことで、”組織として、チームとして成果を出すためにはどうするべきか”ということを学びたいと思った。

また問題解決・論理思考・ファシリテーションなどのスキルがなぜ必要で、どんな局面で活用できるのか?

そんなことを考えてみたいと思ってプロジェクトマネジメントの本を探していたところ、本書にたどり着く。

あらすじと目次:「外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント」

オーディブルでのあらすじ

「結果を出し続けるリーダーは、何をやっているのか?
引っ越しから宇宙開発まで、プロジェクトを必ず成功させるマネジメント法とは?
リーダーシップ開発で世界トップシェアのヘイグループに所属する著者が、あらゆるプロジェクトを成功させる「プロの極意」を徹底公開」

  • 第1章:プロジェクトは始まる前にすべてが決まる
    (「勝てるプロジェクト」を見極める;「勝てないプロジェクト」を見極めるチェックポイントほか)
  • 第2章:プロジェクト序盤に注意すべきこと
    (最初期のミーティングでは期待値を超え「貯金」をつくる;ことあるごとに「目的」に立ち返らせるほか)
  • 第3章:プロジェクトをうまく「着陸」させる
    (リソースの適切な配分に留意する;聞く、聞く、聞くほか)
  • 第4章:計画を成功に導くリーダーシップ
    (「慕われるリーダー」と「恐れられるリーダー」;「嫌われること」を恐れないほか)

この本を聞くことによって、「プロジェクトマネジメントとはそもそもどういうものなのか」ということだけではなく、仕事だけでないプライベートにも活用できることが学べるようである。

組織やチームの管理者として大きな成果を上げる為に必要なものがプロジェクトマネジメントなのだと思う。

それにはリーダーシップもやはり必要で、本著はその部分にも触れているようである。

各章の構成

本を聞く前に付属資料目次の詳細に目を通すと、聞いているときに頭に入ってきやすい。

目次の詳細をここに記載するとかなりの項目になってしまうので、

大事そうだなと思うもののいくつかをピックアップする。

第1章:プロジェクトは始まる前にすべてが決まる

  • プロジェクトの成否は人選できまる
  • プロジェクトの目的を明確化する
  • プロジェクトの意義をメンバーと共有する
  • 参画するメンバーの懸念や期待を把握する

第2章:プロジェクト序盤に注意すべきこと

  • ことあるごとに「目的」に立ち返らせる
  • 関係者を不安にさせない
  • 「何をいっても許される」ことを保障する
  • チーム内の「情報流通量」を増やす

第3章:プロジェクトをうまく「着陸」させる

  • 聞くことでモチベーションを高める
  • 「変えていいもの」「変えてはいけないもの」を見極める
  • 「意味合い」を常に語る
  • 「行動」ではなく「目的」を伝える

第4章:計画を成功に導くリーダーシップ

  • 嫌われることを恐れない
  • 「助けてください」と言える勇気を持つ
  • 「ビーイング」ではなく、まずは「ドゥーイング」を変える
  • 一貫性をもつ
  • トラブルはリーダーの本質を暴く

オーディブルは項目が細かく分かれていることが多く、これに目を通すだけでも、ざっと本の内容の大筋をつかむことができる。

オーディブルで「外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント」を聴いてみる>>

要約

著者は長く有名広告代理店、コンサルティング会社で培ったプロジェクトマネジメントこそが、この変化の速い時代にビジネスパーソンが身に着けるスキルだと位置づけている。

「これからのビジネスパーソンにはプロジェクトマネジメントの力量が必要になる」

「会社の寿命30年説。今はそれが18年と言われており、それが今後さらに短縮化されることが考えられる」

そのためには業界横断的に活用できるプロジェクトマネジメントのスキルが必要。

仕事そのものが自分の作品になる

これまでは官僚型、ルール通りに仕事をすればよかった。
ルール通りに実直に仕事をすれば評価された。

今は状況の変化が激しい時代。

目的と価値観に立脚して、自分で判断して仕事を進めていく必要がある。

仕事が手続き処理型からプロジェクトマネジメント型に変わることによって人生が楽しくなる。

プロジェクトマネジメントのスキルを身に着けることによって、仕事そのものが自分の作品になる

明確な目標のないプロジェクトが成功することはない。

合理的計算型(数値目標)

ビジョン型

ランダム思考型

この3つをバランスよく組み立てる必要がある。

リーダーがすべての意思決定をしているのは無駄

権限をメンバーに移譲しておかなければならない。

そのためにはそのプロジェクトの目的・意義が充分にメンバーに共有されていなければならない。

共有されていることによってメンバー自身で判断ができるようになり、プロジェクトリーダーはマイクロマネジメントに走ることなく、プロジェクトの管理に集中することができる。

また、メンバーに何か質問や相談をされた時には、その都度プロジェクトの目的に立ち返らせるようにする。

そうすることで、プロジェクトの目的にあっているかどうか、という判断基準を植え付けることができる。

ことあるごとにプロジェクトの目的に立ち返らせることが重要。

そして、メンバーに仕事の意義を明確に伝えること。

「どのような意味合いをもっているのか」がわからないと作業のための作業になる。

行動ではなく、目的を伝える。

何を達成したいのかを伝える。

そしてそのやり方は任せる

それをやるには相手の力量を把握しておく必要がある。

行動だけ伝えるのはモチベーションの低下につながる。

リーダーに求められること

【リーダーに求められる条件5つ】

正直・未来志向・情熱的・有能・フェア

→これらビーイング(Being)はリーダーに求められる条件であるが、いきなりできるようになるものではない。

リーダーになるためには、まずドゥーイング(Doingを変える

アメリカの哲学者、ウイリアムジェームズは

「行動を変えれば習慣が変わる、習慣が変われば人格が変わる、人格が変われば運命が変わる」

といっている。

ビーイングを変えたければ、まずドゥーイングを変える必要がある。

3つの仕事スキル

仕事のスキルには以下の3つがある。

  1. その会社だけで評価されるスキル
  2. その業界で評価されるスキル
  3. どの業界であっても評価されるスキル(論理思考、ファシリテーション、プレゼンテーション、プロジェクトマネジメント)

本当に自分を助けてくれるスキルは、3つ目のどの業界であっても評価されるスキルである。

論理思考、ファシリテーション、プレゼンテーションは個人として成果を出すために必要なスキルで、もちろん大事なスキルである。

しかし、業界横断的にどこでも必須なプロジェクトマネジメントのスキルを持つものと持たざるものでは、格差が生まれる。

最後に

当たり前の話だが、仕事は一人でするものではなく、取引先や自社の従業員など多くの人と関わる。

仕事は取引先に価値を与えるものであって、そのためにはその仕事がまず何が目的なのか明確化し、それを共有し、一人一人その目的を忘れないよう、ことあるごとに目的に立ち返らせる。

そうすることによって、メンバー一人一人がある程度自身の判断で業務を遂行できるようになり、管理者はマイクロマネジメントの必要がなくなり、時間的な余裕が生まれる。

プロジェクトマネジメントのスキルを身に着けることはたやすいことではないし、それには論理的思考やファシリテーションの技術、聴く力を養うなど様々なスキルを養う必要があるが、今後もこれらのスキルを本を聞くことを通して学んでいこうと思う。

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