『しくじりをした人は、なぜ神社にいくと大成功するのか?』要約・感想
こんな人におすすめ!
- しくじってばかりで人生うまくいかない、と考えている方
- 今の人生に満足しておらず、なんとか人生を好転させたい、と考えている方
作品情報
- タイトル:しくじりをした人は、なぜ神社にいくと大成功するのか?
- 著者:八木龍平
- ジャンル:自己啓発
著者紹介:
1975年、京都市生まれ。
北陸先端科学技術大学院大学で博士号Ph.D.取得(知識科学)。神社、人材育成、聞く技術を探究する社会心理学者。
「神社」について、科学とスピリチュアルを組み合わせた今までにない分析が好評を博し、『成功している人は、なぜ神社に行くのか?』(サンマーク出版)はまたたくまに27万部超のベストセラーになる。現在は株式会社そらみつ工房代表取締役として、ブログや講演会にて、“リュウ博士”と呼ばれ活躍中。
全国の企業・団体での講演や、神社参拝ガイドには、毎回多くの参加者が集まり、人気を博している。
『しくじりをした人は、なぜ神社に行くと大成功するのか?』はオーディブルで聴けます。
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要約
本書は、「神社参拝」と「しくじりからの復活」の関係に着目。
『古事記』『日本書紀』といった日本神話から、統計データ、科学論文まで用いて、「しくじりから復活する方法」を解説している。
【しくじった後に、幸せに成功する道】
その方法が、『古事記』『日本書紀』などの日本神話に書かれています。
日本神話は、神社の神様や古代の皇族たちの物語です。
神社の神様の多くは、けっしてエリートでも、恵まれた人生(神生?)を送ったわけでもありません。
いじめにあい、戦いに負け、作戦に失敗し、離婚や失恋をし、親から捨てられます。神様の多くは挫折をし、つらい目にあってきました。
そうしたつらい思いを
「のちの世の人には味わってほしくない……」『しくじりをした人は、なぜ神社に行くと大成功するのか?』
その優しい気持ちが「神様の徳」であり、神様の正体です。
そして、この神様の徳こそ、ご利益です。
「ご利益」の意味は「ご神徳」。
すなわち神様の善き行いです。
我々が神社に参拝して「ご利益がある」とは、神様から「徳を積むお役目」をいただくことです。
世のためになる善きことを「自分が行う」ご縁がくる。
あるいは誰かに善きことを「自分がされる」ご縁がくること。
ここに「しくじりをした人」が、神社に参拝に行くと、大成功できる秘密があります。
そして、しくじった後に成功するためにすべきことはただ一つである、と筆者は言っている。
それは
「しくじったことを受け入れ、顔を洗って出直す」
ことだという。
当たり前だが、しくじったあとに必ず大成功することが約束されるわけではなく、まずはしくじったことを認め、受け入れることが大事である。
そしてしくじりを認める素直さを持つことによって、しくじりが小さいうちに行動を修正することができ、大きなしくじりをすることがなくなっていく、という。
神社は大どんでん返しができる”システム”
著書には歴史上の神様のしくじりの話、徳川一族や鎌倉殿など歴史上の大人物が神社参拝を重要視していた逸話がのっている。
また、現代においても政治家が神社参拝を重んじている話や、経営者が神社参拝を大事にしている話など、成功している人はやはり神社参拝を大事にしている人が多いんだな、とこの本に触れることで改めて知ることとなった。
本書は、お金、人間関係、ビジネスといった「しくじり別」おすすめ神社紹介も充実している。
大きな失敗や挫折をした神様を祀っている神社を、日本古来の大どんでん返しができる「システム」として分析している。
本書の構成
- プロローグ:神社はしくじりから復活するための「日本古来のシステム」
- つらい目にあっていたからこそ神様が生まれた
- 第一章:神様は、しくじり先生!日本一偉い神様は、すごくない!心傷ついた引きこもり
→神様のしくじりとしくじりを成功に変える神様の知恵を紹介
- 第二章:鎌倉殿から現総理まで「天下人」のしくじり力!大変革時代の主役「鎌倉殿」は神社の達人
→天下をとったしくじりリーダーのしくじりと、しくじりを成功に変えた神社活用法を紹介
- 第三章:神様になるか?陰謀論者になるか?しくじりからの分かれ目 統計データから見るしくじりを成功につなげる
→しくじりを成功に変える科学的な方法を紹介
- 第四章:しくじりから「大逆転」する神様授業
→日本神話から読み解く新世界を動かす力を解説
- 第五章:しくじりから大逆転するための神社
→しくじりから逆転したい人におすすめの神社の紹介
- 第六章:2050年から世界は、神社は、どうなっていくのか?なぜリーダーたちはしくじり続けているのか?
→激変する未来予測と、未来における神社の役割を解説
- エピローグ:ありのままでいれば人生大逆転 「しくじり世代」が人口の多くを占める現代
「失敗してもいい。だってこんなに成長し、幸せや成功の原動力になるのだから」と思えるようになり、しくじり方が変わって人生が変わる
と筆者は述べている。
読む前と読んだ後の感想・気持ちの変化
【読む前】
保釈されたのち、この本にも出てくる箱根神社に支援者数人につれられて参拝をした。
支援者の一人から「神社ではお願いごとをするのではなく、感謝をするのだ」と言われた。
それから毎日のように近所の神社にお参りをし、とにかく日々に感謝をした。
裁判が終わってからは、「執行猶予をいただき、外にいさせていただき、挽回のキッカケをくださって本当にありがとうございます」と毎日毎日感謝をした。
それから神社にお参りすることが好きになり、いろんな神社でお参りをしてきた。
そんな中、たまたまこの本がオーディブルの紹介であがってきたので面白そうだな、と思って聞くことにしたのがキッカケである。
【読んだ後】
著書の中に
しくじったあと、それを挽回するために大きな博打にでて、それが結局失敗に終わり、自分ではどうにもならない状態に陥ってしまう。
しくじりを素直に受け止めることによって、しくじりに早期に気が付き、修正を行うことによって、しくじりが最小限となり、結果成功へとつながっていく。
この「しくじったあと、それを挽回するために大きな博打に出てドツボにはまる」という話があるが、
そう、私はまさしくこれだった。
結局最初のしくじりを認めないまま、現実を直視しないことによって問題が大きくなっていき、私の場合は最初の小さなしくじりを修正しなかったことから大きな問題になっていき、結局逮捕までいきついてしまった。
どこでしくじり、その後結局どうなっていったかは本ブログの再生日記で少しずつ話をしていきたい。
最後に
逮捕されるまで、神社にいかないわけではなかったが、何のありがたみも感じず、ただただお願いごとばかりをしていたように思う。
神社にお参りするようになって、手を合わせて気持ちを楽にし、日々生きていることに感謝をするようになって、余計に今自分が外にいることに幸せを感じられるようになった。
外にいることもそうだが、支援者がいること、少しずつでも仕事があること、生きていることに本当に感謝できるようになった。
神社でお祈りをしているときが毎日の自分の振り返りの時間になっている。
今ある仕事をおろそかにしていないか、お客様のためにきちんと仕事ができているか、そういったことを考えられるようになってから今まで以上に目の前の仕事に感謝できるようになった気がする。
この本をキッカケに改めて神社にお参りする大切さを学んだように思う。
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