『心』 要約・感想・書評
こんな人にオススメ!
自分の人生を好転させたいと考えている方
作品情報
- タイトル:心
- 著者:稲盛和夫
- ジャンル:自己啓発・哲学
著者紹介:
1932年、鹿児島生まれ。鹿児島大学工学部卒業。
1959年、京都セラミック株式会社(現・京セラ)を設立。社長、会長を経て、97年より名誉会長。また、 84年には第二電電(現・KDDI)を設立、会長に就任。2001年より最高顧問。
2010年に倒産した日本航空の会長に就任し、翌年には黒字を出し、日本航空を再建。日本航空の再建にあたり、全従業員に「一生懸命に仕事に打ち込む」「感謝の気持ちを忘れない」「つねに謙虚で素直な心をもつ」といったような「フィロソフィ(哲学)」を説いていった。フィロソフィが従業員の心に浸透するにつれて、会社の業績が驚異的に伸びて、予想を超えてはやく日本航空の再建をすることに成功。
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要約
人生の全ては自分の心が映し出す。
心が全てを決めている。
人生で起こってくるあらゆる出来事は自らの心が引き寄せたものであり、すべては心が描いたものの反映である。
それを著者は、この世を動かす絶対法則だという。
各章の構成
- 第一章:人生の礎を築く。
- 第二章:善なる動機をもつ。
- 第三章:強き心で成し遂げる。
- 第四章:正しきを貫く。
- 第五章:美しき心根を育てる。
どんな時でも
「感謝の心」をもつこと、
「利他の心」をもつこと、
「できる」と思うこと、
人間として何が正しいか、
どんな心根をもつか、
以上が本著で述べられていることである。
人生は心のありようですべてが決まる。
どんな人であっても、与えれているいまこの瞬間という時間しかない。
その今をどんな心で生きるかが人生をきめていく。
私が感じたこと
【読む前】
留置所にいる際に、支援者が差し入れてくれた一冊。
支援者は特になにも言わなかったがゼロから自分を見つめなおせ、というメッセージだったのだと思う。
冒頭で「人生の全ては自分の心が映し出す、心が全てを決めている」とあり、留置所にいた自分はその際に「まさしくその通りだな、その結果、自分は今逮捕されて留置所にいるんだな」と改めて思った。
正しい人のこころを知り、少しでも正しいこころを身に付けられればと思って読み始めた。
【読んだ後】
私の場合は不幸なことではなく、全て自分が起こし招いた結果としての逮捕であるが、そもそも人間として何が間違っていたのか。
道徳、倫理観が欠如していたなんだな、と改めて思う契機となった。
逮捕された当初はこれから一体どうやって生きていけばいいんだろう、と考えたが、利他の心をもって、自分の心を磨き続ければ、こんな人生でも好転するかもしれない、そう前向きに考えられるキッカケとなった。
心に響いたポイント
純粋で美しい心をもって事に当たるならば、何事もうまくいかないことはない。
常に心を磨き、自己を高め続けていれば、いかなる苦難に見舞われようとも、運命は必ず優しく微笑み返してくれる。人生は心のありようですべてが決まってくる。
人生はシンプルなもの、利他の心をベースに日々の生活の中でできうる限りの努力を重ねていく。そうすれば必ず運命は好転し、幸福な人生が訪れる。いかなる時も心を美しく、純粋なものに保っておくことが大事。
最後に
人間として何が正しいか。
人間としての正しさは、「正直であれ」「人をだますな」「思いやりを大切に」といった道徳あるいは倫理のこと。
「判断基準の根幹を人間の心に置いておくならば、少なくとも間違った方向へすすむことはない」と稲盛さんは言っています。
私には明らかにこの正しい人間の心、道徳、倫理観が欠如していたように思います。
これから罪を償っていく過程で、
これからは何か人のために立つことがしたい
利他の心をもって生きていきたい、と考えるようになりました。
すごく内容としてはシンプルですが、シンプルなゆえにそれが本質なんだと思います。
稲盛さんはこの人間として正しいことの本質を徹底して貫くことによって数多くの偉業を成し遂げられたんだな、と思いました。
稲盛さんの著書はこの本が初めてでしたが、その後ほとんど稲盛さんの本を留置所に差し入れてもらって読みました。
出てきたあと、改めて人生をやり直そう、と考え、オーディブルを初めてすぐに聞いた本です。
この一冊も自分の人生を変える転機を与えてくれた一冊だと思います。
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